「秀雛会 結成二十周年記念大会」に行きました。

2024年5月5日(祝)、大阪・国立文楽劇場で開催された「秀雛会 結成二十周年記念大会」を観てきました。

秀雛会 結成二十周年記念大会 in 国立文楽劇場

秀雛会 結成二十周年記念大会

会主の藤本秀雛先生が「秀雛会」をスタートされてから20年。藤本秀雛先生は、お父様である故・藤本春駒先生の意志を受け継ぎ、藤本流の伝統芸能を継承し、おもに大阪を中心とした関西エリアで、民謡の普及活動と後進の育成に励んでおられる、とても尊敬できる御方です。

当日は藤本流の家元である二代目 藤本琇丈(ふじもと ひでお)氏が東京から参加、クラウンレコード専属の歌手・成世昌平氏、キングレコード専属の歌手・進藤聖子氏も特別出演されるなど、豪華ゲストらとともに、20周年にふさわしい、晴れ晴れしく華やかな舞台となりました。

舞台では、民謡の唄と三味線を基本としながら、合奏、合唱、舞踊(踊り)、端唄・俗曲、演歌ショーなど、幅広いプログラムで聴衆を魅了。なかには94歳の出演者もおられて、その素晴らしい歌声に拍手喝采となるシーンもありました。

私が舞台を観ていて思ったのは、「良い演奏をされる方は姿勢がいい」ということ。良い三味線、良い唄、良い踊り……それぞれに共通していました。

三味線の演奏を例に挙げると、

  • 背筋が伸びて三味線の構えがしっかりしている(型が身体にしみついている)
  • 変な揺らぎ(体の軸のブレ)がなく、無駄な動きがない
  • 頭の位置があまり動かず、目線がブレない

このあたりが気づいた点でした。

演奏する姿勢には、生活習慣や思考、お稽古のときのたたずまい、ひとりで練習しているときの癖が出ると思っています。姿勢が良い奏者は、それらが普段から整っているため、舞台に立っても、ブレることなく、己の芸を披露できるのでしょう。

個人的には、プロ歌手の成世昌平氏がお客様を楽しませようとトークしたり、曲の演出にこだわったりする姿に心を打たれました。自分の歌とお話で人を喜ばせて楽しませることができる成世昌平氏は完全にプロフェッショナルでした。

限られた出演時間の中で観客をグッと引きこみ、自分の世界(マイワールド)に連れていく。「これぞ、エンタメショー!」という感じ。相当な苦労と努力の末、現在のスキルを身につけたのだろうなと想像すると、すごいなと思ったものです。芸の世界は奥が深い。

大変勉強になりました。

秀雛会 結成二十周年記念大会のパンブレット
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