天気がいいため、京都市内の今井三絃店に行く道すがら、祇園エリアを散策しました。
京都の観光名所「八坂神社」は参拝客で大賑わい

久しぶりの八坂神社。やはり歴史ある神社はいいですね。境内にただよう神聖な雰囲気に背筋がのびます。
スピリチュアル的にもパワースポットのようで、厄除けによいみたい。私も運気がアップしたような気がします♪
そんな晴れやかな気持ちで参拝しました。

八坂神社は定番の観光スポットということもあり、いつも多くの参拝客で賑わっています。海外からの団体客もたくさんいました。出店があってお祭り気分を味わえるのもいいですね。
それにしても円安によるインバウンド効果はすごい! 京都の観光名所を歩いていると、旅行されている外国人が7割、日本人が3割くらいでしょうか。
すれ違うときに聞こえてくる声が英語だったり、中国語や韓国語のようなアジア圏の言語だったり、何語なのか分からない言葉を話されている方もいたりと、世界の各地から京都を訪れているのだなとあらためて感じます。
2025年4月から大阪・関西万博「2025年日本国際博覧会」が開催されたら、ますます観光客が増えそうな予感。
趣がある祇園エリアの今井三絃店へ
八坂神社の南楼門から石鳥居をくぐり、そのまま南に進むと今井三絃店が見えてきます。

今回も五代目店主の今井伸治さんに津軽三味線の糸巻きの調整をお願いしました。
日常的に三味線を弾いていると黒檀の糸巻きが少しずつ奥に入っていき、金具の穴のところ(福林)でつっかえて止まりにくくなります。

写真のような感じで、これ以上は中に入らない状態。このままだと糸巻きを押し込んで止めることができず、左右の福林部分の2ヶ所でしっかり止まりません。
演奏前に糸巻きをかなり押し込んでガッチリ固定すれば問題ないものの、演奏中に調弦が必要となった場合、力加減を間違えたり、押し込みが甘かったりすると、キュルキュル~と糸巻きがゆるんで、糸がゆるゆるになってしまいます。ときには糸巻きが外れてしまうことも・・・。
そうならないために、糸巻きの根元を削って調整する必要があります。
糸巻きを削ってもらった結果

上側が削る前で、下側が削った後の状態。比較してみると、糸巻きの根元が削られて、いい感じの曲線のカーブになっています。この手仕事は三味線職人ならでは。いつも凄いなと思います。
今井伸治さんのご提案により、3の糸巻きだけでなく、2の糸巻きも調整していただくことに。自分ではそこまで違和感がなかったのですが、「あと少しで2の糸巻きも同じようになるので、このタイミングで削って調整しておくほうがいいですよ」と助言されて、アドバイスを素直に受け入れました。
確かによく見てみると、2の糸巻きも福林の入口部分につっかえそうになっていますね・・・。というわけで、大変お忙しい中、1時間くらいで仕上げてくださいました。ありがとうございます。
糸巻き調整のビフォーアフターを写真でチェック!
Before
3の糸巻き(中央)だけでなく、よく見ると2の糸巻き(下側)もつっかえそうになっています。

After
今井伸治さんが、2と3の糸巻きを削って調整してくださった状態。根本の部分がスッキリして、糸巻きがしっかり奥に入るようになりました。

綺麗に削られており、まさに職人技。糸巻きが絶妙に止まるようになって、調弦しやすくなりました。
職人さんに感謝。
